しみ・くすみ・肝斑
しみ、くすみ、肝斑は、多くの女性が悩む肌のトラブルです。これらは一般的に、肌内部で過剰に生成されたメラニン色素によるものと言われています。加齢によって肌のターンオーバーや再生サイクルが遅くなると、沈着した色素が蓄積されるため、色素斑が目立ちやすくなります。当院では、それぞれの症状に合わせた適切な診断と施術で、美しい肌を取り戻すお手伝いをしています。気になる方はぜひ一度ご相談ください。
しみ・くすみ・肝斑の原因について
しみ、くすみ、肝斑は、それぞれ原因が異なりますが、共通点もあり、原因の一例を紹介します。
- 紫外線・・紫外線は、メラノサイトを刺激し、メラニン色素の生成を促進します。過剰に生成されたメラニンは、しみやくすみの原因となるだけでなく、肝斑を悪化させることもあります。日焼け止めを使用したり、日傘や帽子で紫外線を遮ったりする対策が重要です。
- ホルモンバランス・・女性ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトの働きが活発になり、肝斑ができやすくなります。妊娠や出産、更年期など、女性ホルモンの変動が大きい時期には、特に注意が必要です。
- 摩擦・・洗顔やクレンジング、メイクなどの際に肌を強く擦ると、肌のバリア機能が低下し、メラノサイトが刺激されてメラニンが生成されやすくなります。また、炎症を起こし、炎症性色素沈着の原因となることもあります。優しく丁寧に肌を扱うことが大切です。
- 炎症・・ニキビや虫刺され、傷などの炎症は、メラノサイトを刺激し、メラニン色素の生成を促進します。炎症が治まった後も、メラニンが沈着して色素斑になることがあります。炎症を早く鎮め、適切なケアを行うことが重要です。
しみ・くすみ・肝斑の治療法について
当院では、しみ、くすみ、肝斑に対して、患者さまの肌の状態やご希望に合わせた様々な治療法をご用意しています。
外用薬
- ハイドロキノン:メラニン色素の生成を抑制する効果があり、しみの漂白剤とも呼ばれています。
- トレチノイン:肌のターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を促します。
内服薬
- トラネキサム酸:肝斑の治療に用いられ、メラノサイトの活性化を抑制する効果や抗炎症作用があります。
- ビタミンC:抗酸化作用があり、メラニン色素の生成を抑制します。
- ユベラ(ビタミンE):抗酸化作用、血行促進作用でしみ、くすみの改善が期待できます。
レーザー治療
- ピコレーザー(ピコシュア)
境界のはっきりしたしみ、そばかすにはピコレーザーの照射が有効です。頑固なしみも、繰り返し照射することで改善が見込めます。 - スプレンダーX
全体的な色調改善にはレーザーフェイシャルも有効です。 - 光治療(IPL:セレックV)
IPL(Intense Pulsed Light)は、様々な波長の光を照射することで、しみやくすみ、赤み、にきび痕などを改善します。 - ウォーターピーリング(ハイドラジェントル)
酸性の薬剤を塗布し、古い角質を取り除くことで、肌のターンオーバーを促進し、くすみを改善します。 - エレクトロポレーション(ケアシスS)
ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの有効成分を、電気の力で肌の奥深くまで浸透させ、しみやくすみを改善します。 - 医療用LED治療(ヒーライトⅡ)
繰り返し照射することで免疫細胞の活性化による皮膚回復の促進、血行促進による肌トーンアップや顔全体の色調改善が期待できます。
これらの治療法を単独で行うだけでなく、他の施術と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。患者さまの肌の状態を丁寧に診断し、最適な治療プランをご提案いたします。
